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BJの変遷説明

キヤノンのバブルジェットのヒーターとノズル位置は下図に示すように、初期の管の途中にヒーターがある構造だったものが、(1)まずヒーターがノズルに近づき、(2)さらにヒーターがノズルに接近すると同時に、泡の膨張方向とインク噴出方向を揃えるためにノズル位置が変更されてきています。結果として、HPやLexmarkなどの方式と酷似した状況に変化してきています
(HPの説明図は、インク噴出口が上向きに描かれていますが、実際のプリンタでは下向きにインクを飛ばしますから、図を180度反転して眺めてみれば、PIXUSのNew MicroFine Droplet TechnologyTMの構造が、HPの構造と同じであることが分かります。)

figure for transition of BJ / BJ 変遷説明図

ちなみに、日経PC21 2002年9月号の『俺が立ち上げる』シリーズ第15回 「写真画質」インクジェットプリンター BJ F850、には以下のような記述がありますが、ほぼ同等の方式を採用していたhpプリンタは昔からノズル直下にヒーターが配置された形態だったのですが…ご存じなかったってことなんでしょうか? まるで、はじめて新しい構造を発見したかのように読めてしまう文が続いていてなんだか変に感じます。

 「インク滴が不安定なのは、ノズルが長いために内部にインクが残り、液体抵抗が発生するからだ。それならば、ノズルを短くしてインクを出し切れば良いのではないか、と気付いたのだ。」
 ……省略……
 「ノズルを短くすると、ノズルに近い位置にヒーターを設置することになる。すると外気を吸い込み消えない泡ができる。」……省略……「ノズルのインクを泡と一緒に全部飛ばしてしまうのです。そうすれば空気は入らないし、均一の滴を安定して噴出できます」

補足:ヒーターの位置に関しては前後関係が良く分かりませんが、リンクのページから辿れる「事業を守る特許は如何にして生まれるか ―特許から描いたBJ物語―」(特技懇 258号)を読む限り、特許が成立して間もなくキヤノン技術者がhpを訪問した時点で既に気付いているハズなのですが…。サイドシューター、エッジシューター、フェイスシューターだの用語だけが出てくるの明確なことは言えませんが、軽く調べる限りサイドシューターはヒーターに対して垂直に吐出、エッジシューターはヒーターに対して平行に吐出する方式。フェイスシューターが不明ですが、サイドシューターを言い換えているだけの気がします。

余談:上記「事業を守る特許は如何に〜〜」で登場する「スプラッシュ吐出」を調べる過程で、NECも特許 インクジェットプリントヘッド (特開平8-90773 (1996090773)/NEC)を出願していることに気付きました。


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