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Doodle Page : 個人的な落書き[Index/目次] | [Prev/昔の落書き] | Page 11 | [Next/新しい落書き]
但し、後日の追記を読めば分かる通り、これは決して目新しい技術ではないことが分かりました。米国議会が資金を出すことだけが注目点なのかも…。 関連ページは以下の通り(実験映像も見られます):
[2003-01-05 追加] ニュースの題名では「反重力」と記されていますが、実際には反重力ではなく、イオンの流れによる推力で浮遊するらしいです。 2003-02-03 「TOYOTAスペシャル JUVENILE 〜夢に手が届く日〜」(日本テレビ)では、直径5m(世界最大?)のものを制作して飛ばしてましたねぇ。 2003-02-06 関連ページのリンクを追加。 Lifters Performances Analysisのグラフを見るとマウスを飛ばしたときよりは電力が少ないですが、それでも総重量190gで18kV 16.5mA(つまり297W)を要しています。人間が乗って飛ぶには人の重量だけでなく、高電圧シールドに要する重量(ポリイミドなどを使えば軽くてすむかも)、人が乗っても大丈夫なフレームが必要なことを考え合わせると、相当な電力が必要なのでは…。電力が単純に比例で済むとしても人と装備(仮に60kg+χ)の重量比例で300倍以上≒89kW以上の電力が必要であることを意味しますし、重量比例でなく指数関数要素があるともっとすごいことになります。 関連ページにあるJean-Louis Naudin氏のサイトには形状の違うBrown-Bahnson Saucerなるものも取り上げられていますが、これは関連リンク「フリーエネルギー&重力制御」のページによればビーフェルド・ブラウン効果だそうで、特許「電気的推力発生装置(特許出願公告:昭37-6555)」も出されているようです。 [2003-10-13 追加] 2002-08-18時点で既に見つけていて敢えてリンクを張らないでおいたページがあります。以下はその一例です。
ここを併せて読むと、元となっているHotwiredの記事もそうですが、それを引用しているslashdot記事や、同じく引用して番組を制作した日本の幾つかの娯楽系(?)TV番組の姿勢に疑問を感じてしまいます(特に日本のTVではティム・ベンチュラ氏ばかり開発者として取り上げるので尚更奇異に感じます)。実は相当昔からこの原理は知られており、実際に実験した人もいるということ。つまりベンチュラ氏が第一人者であるかのように取り沙汰するのは過去の技術の下調べがまるでされていない事を意味しており、かなり昔読んだ記事、メディアを騙す男たち:インターネット時代の報道姿勢を問い直す(Hotwired)やメディアを騙す男(YOMIURI ON-LINE Bit By Bit; Webarchive保存記事)そのものという印象です。影響力のあるマス・メディアが、十分な検証無しに見たものを右から左へと流していてはダメだと思います。 ※記していなかったことを「追加しておかなくちゃ」と思ったきっかけは[2003-10-13]を参照のこと。 [2003-10-19 追加] 個人用飛行自動車をめざしている団体があるけれど…初めて記事を見てから数年経ても、ほとんど見込みがなさそうな様子。
[2003-10-30 追加] NHK教育TVにて、1998年8月15日に放映された「未来科学への招待〈5回シリーズ〉 第3回 テレポーテーション〜究極の旅〜」(原題:FUTURE FANTASTIC with Gillian Anderson ; The Incredible Shrinking Planet;制作:BBC(イギリス)、ラーニング チャンネル(アメリカ)、ジーベン プロ(ドイツ)1996年)でも、「リフター」や「Brown-Bahnson Saucer」に相当する装置に関する実験映像があり、そこでもイオン推進として紹介されています。しかも、前者に関しては相当昔の実験と思われる白黒映像、後者に関してはトマス・ブラウンの1958年1月の褪せたカラー映像が紹介されています。 最近放映された幾つかの娯楽TV番組の情報によれば、2003年時点で27歳のティム・ベンチュラ氏は、12歳(逆算で1988年)の時、通信販売でイオン推進風スケボーの設計図を買い、それを16歳頃に組み上げ(但し飛ばなかった)、例の三角形の「リフター」を作成したのはそれ以後であることが分かります。 TV番組では、彼は自分が「発明」したかのように話していますが、リフターと同じ原理の装置の実験が、少なくともカラー映像の1958年より前と思われる時期にされていた事から明らかな通り、全くのデタラメです。その上、1996年制作の先の番組で既にイオン推進の原理として説明されている上、The Lifters Experiments home page by Jean-Louis Naudinでもイオン流の様子が解析図で説明されているのに、ベンチュラ氏は飛行原理は不明と言い続けている事から考えても「第一人者」と称するのは全くの的外れとしか考えようが無く、何らかの改良点さえ見当たらない昔の状況そのままの装置を見る限り、単なる物まねでしかありません(通信販売で買った回路図はイオン推進風の図が付記されていたので、過去の事例を知らずに偶然同じ物を再発明した、と好意的に解釈するのも無理があります)。
※TVの早食い競争番組に触発された学生/学徒の事故が相次いだ事で、このホットドッグ早食いの模様は、(日本では)中継されなかったそうです。 なお、上記は毎日新聞(だったかな?)で読んだ内容に基づいています。 Japanese champ keeps hot-dog title (CNN.com) (2003-07-05追加) まだまだ続く… [2003-07-05]
NHK辺りでは年に1回程度(?)そういう作品の優秀なものを紹介しているようですが、なにぶん不定期であり、多分多くの作品が、ほとんど人の目に触れない状況の気がします(私は何年か前に1、2度見た程度)。 東京都に住んでいる人ならば、その気になれば行けますが、通う手間などもあるので、利用者のほとんどは住居や職場が青山近辺 [*1] の人に限られているのではないかと思います。ライブラリは作品の性格上お笑い系の映像は皆無であるとしても、例えばNHKスペシャルが好きな人だと興味をもてる作品も多々ありますが、せっかくの映像もあまり人目に触れないのはもったいない気がしていました。でも、最近になってオンラインで映像が見られるようになっているのを知ったので、紹介程度に書いてみました。 *1 青山だけでなく、お台場にはTEPIAデジタルプラザもあります(東京都江東区青海2-45 タイム24ビル1F)[2003-03-26 補足] 映像ライブラリに興味はあるけれど地理的にデジタルプラザの訪問は困難だ、という方は、Webサイトを訪問されると良いでしょう。20〜50分程度のQuickTime映像が見られます。(現在見られる映像例:2000年TEPIA奨励賞 くるま100年、日本を走る 全編30分/2001年TEPIA優秀作品賞 ピコメートル世界へ 全編25分/宇宙からのハイビジョンレポート 全編25分) [2003-03-26 追加] これまた(今現在は)地理的に関東地域の人しか利用できないと思われる施設ですが、埼玉県川口市にSKIPシティ(Saitama Kawaguchi Intelligent Park)が2003年2月に部分オープンしました(科学館などが徐々に追加オープン予定)。ここには2月に同時オープンしたNHKアーカイブスがあり、過去の映像を無料で閲覧できる設備(80ブース、120人)もあります。記録作業中なのか著作権絡みなのか、あるいは記録が無いもの[*2]なのか過去の作品の全部が見られるわけではありませんが、それでも多種多様な(NHKの)番組が見られます。古いドラマやドキュメンタリーなど、見逃したもの/もう一度見たいものなどがあれば利用してみると良いでしょう。 NHKアーカイブスのパンフレットによれば、札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、松山、福岡の放送拠点でも利用できるようにする予定だそうです。 [NHKアーカイブ関連情報]
*2 録画テープが貴重だった昔は、番組内容を保存せずにテープを使い回したため、失われている映像資産もある。 [2004-01-16 追加] NHKがインターネットによる番組配信サービスなどの概要を明らかに (ITmedia ライフスタイル) によれば、NHKが番組のネット配信をすることも構想されている様子。 [2004-10-12 追加] BBCはネット上で過去の映像資産を公開する予定だそうです。
<!--//--><script>〜スクリプト処理行 なんたらかんたら〜</script> プロバイダに依存せず、全く同一のコードが、全く同じ位置関係で記されている事から、何かのWebページ作成ツールあるいは、ある種のサーバーが出力していると思われますが、それを設計した人は意味を理解せずに作ったんでしょうかねぇ。 正しい使い方は、 (2)の存在で、スクリプト非対応ブラウザにとっては正常に注釈が閉じて文法上の問題が発生せず、その途中にあるコードは注釈であるから何もしないで済むわけです。また、スクリプトに対応ブラウザにとっても、文法上の問題が発生しません。尤もよく考えれば、対応ブラウザにとってもコード部分がコメントのようになっている訳ですが、HTMLとしては解釈しないだけで、Scriptを処理する部分はそれと無関係に動作するわけなので問題ありません。 その理解の下に件のコードを見ると、注釈がスクリプト部分を全く隠していないため、非対応ブラウザであってもコード部分を嫌がおうにも読まねばならなくなります。HTML処理をつかさどるプログラムがその範囲のコードを理解不能と見なして無視してくれれば支障ありませんが、場合によっては単なる文字列として出力してしまうかもしれず、これでは意味がありません。それに//-->の「//」も全く意味不明です。「//」はスクリプトにとっての注釈を意味する文字列であり、元々注釈である範囲に「//」を記述する意味など全くないのです。つまり、件のコードは2つの点でおかしく、「何のためにそのコードがあるのか理解せず、ただ見栄えだけ、表面だけを真似してみました」と公言するスクリプトに他なりません。 とはいえ、比較的新しいブラウザの場合は、元々JavaScriptに対応していない場合であっても、対応ブラウザでJavaScript動作を無効に設定してある場合でも、<script>から</script>の間が注釈で隠されていなくても、間違って展開してしまわないようになっているようです(少なくともMSIE 5.xx、Netscape Navigator 4.75、Lynx 2.8.2では問題なし)。問題が起こらないからこそ、間違った記述のまま気づかずにいるのかもしれませんが…。(ちなみに、Proxomitronを導入すると、閲覧するWebページが上記のような変なコードに置き換えられます) [2002-06-19] 正しい注釈の位置関係として間違った例を示していたので、訂正するとともに関連文書も合わせて訂正。自分のページでは正しく使っていながら、説明文を書いている際にはちょっと勘違いしていました。 [2004-04-30]
新聞記事として発表されるだけなら、ホログラム技術だとかなんだとかで1立方センチメートルで数テラバイトが記録できる技術だとか、もう数え切れないくらい沢山見た記憶がありますが、製品になったものは未だ見かけない気がするものばかり。技術的には高密度な記録・再生が可能であっても、実用速度でなかったり実用価格で実現できなかったり、様々な問題があるのだとは思います。 今回のも、理論的には大容量でも速度や耐久性はどうなんだろう?と疑問に感じていたのですが、IBMの今回の発表では、速度も耐久性もかなりあるようです。機械的な記録にもかかわらず10万回を超える書き換えが可能だそうで、磁気方式や光記録よりも先に、この機械式が次期大容量メディアとして覇権をとるのでしょうか。 CD-Rが色素変化、PDやCD-RWが結晶/非結晶の相変化という具合に、物性変化による記録もあるにはありますが、その読み書きには光(やその熱)を利用しており、いまや光や電子・磁気が主流だとばかり思っていたのですが、IBMの今回の技術は穴を空けたり埋めたり、その穴の有無によるプローブの熱変化でデータを読み取ったりという具合に、ずいぶんと毛色が違っており、本当にびっくり。考えればいろいろと出てくるものですね。
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使ってみての感想は、便利の一言に尽きます。特に後追い再生やダイレクトアクセス、編集機能を体験すると、テープでの留守録には戻れなくなります。 後追い再生は、録画中に録画済の部分を再生する機能ですが、これは本当に便利。テープによる録画では、録画の途中で帰宅した場合、放映している途中からTVを見て、そのあとでテープを巻き戻して見ていない先頭部分を見直すことになります。途中から見るのが嫌なら録画が完了するのを待ってから改めて最初から見直さねばなりません。これは結構な無駄ですし、もしも、その後にまた気になるTV番組があったりしたら、録画映像を見るタイミングを失ってしまいます。でもHDDレコーダならば、その心配がありません。 また、連続して録画された途中の映像が不要な場合も、分割して削除するだけで容易に録画エリアを確保できますし、録画の際も頭出しが不要であるなど、録画・再生の手間は格段に減りました。 気になる画質・音質も問題なく、録画時間を稼ぐためにビットレートをかなり落としても意外と使えます。録画時間は概算ですが、HDDが40GBのモデルにて初期設定では高画質:9時間、標準:15時間、長時間:30時間程度です。普通に使うには標準モードでも十分すぎるくらいで、長時間設定でもVHSの3倍より綺麗だと思います。 ロクラク・スーパーでは映像と音声のビットレートも細かく設定できるので、更に絞ってみたところ、3倍モードのVHSに慣れているせいか、映像をVBR(可変ビットレート)の2Mbps設定にしても大きな不満なく見られました。この設定だと40時間程度まで記録できます。むしろ私の場合は映像よりも音声の劣化が気になり、128〜192kbpsは欲しいと感じました。それを下回ると、こもる感じや、圧縮に伴うキュルキュル音が目立ちます。私は、PCへ転送する事も考慮に入れて、通常は映像2Mbps・音声 上記のように割と満足してはいますが、不満点もあります。購入するまでは分からなかった事ですが、主電源が入っている間はファンが回り続けており、結構うるさいのです。主電源を落とすと1時間ほどでシステム時計が止まり、当然ながら留守録は不能となりますから、事実上、主電源は落とせません。これが一番の不満点です。メーカーのWebサイトにも書かれておらず、幾つかの雑誌でのレビューでもその点について触れられていません(取扱説明書にも記載が無く、補足事項として添付された用紙に書かれているという状況)。
それに、まだ試作品的な一面も感じられ、不満点のフィードバックが欠かせません。幸いファームのアップデートもされつつあるので、未対処事項に関しては、改善される事を期待して、運用でカバーといった状況です。大手メーカー品の約1/2の価格である分、仕方のないことなのかもしれません。 ちなみに、最近はデスクトップPCにTVチューナーとビデオキャプチャ機能を備えたグラフィックカードを組み合わせればPCをHDDレコーダーとして使えますし、最初からそう企画されたメーカーPCもあります。ノートでもハードウェアでMPEG1やMPEG2処理するチップを搭載した外付けビデオボードを使えば、同様な事ができます。そのため、当初はそういう方面も検討しましたが、結局止めました。 というのも、(1) PCと一緒だとHDDやCPUの処理が引きずられて録画が正常にできない恐れがある、(2) 録画中にPCの処理が重たくて実用にならない恐れがある、(3) 録画中にPCがハングアップしたら録画に失敗する、(4) VCRのように録画予約するならPCの電源を入れっぱなしにしなくてはならない、などの懸念があったためです。実際、後日PC上でビデオ編集するソフトウェアを購入してみて、その判断が正しかったと確信しました。凝った編集なしにただ単に不要部分を削除して必要部分を連結するという作業だけに限っても、ビデオ編集ソフトでは、お話にならずオモチャと言わざるを得ません。
不要映像を削除する作業自体は別段難しくもなく、時間もまぁ実用範囲でしょうけれど、問題は結果をHDDにファイルとして書き出す(再エンコード)処理です。書き出しの時間が実際の記録時間の良くて1〜2倍、ちょっとすると3〜5倍、色補正などのフィルタ類を複数かけたり、画質設定(ビットレートや画像サイズ)を高めに設定したりすると更に時間がかかり、酷い場合は記録時間の10倍程度まで掛かります。実記録が5分〜20分のファイル編集なら、まだ我慢するとしても、実記録時間が1時間を越えるようなものは恐ろしくて試す気すらおきません(その間、PCでの他の作業は実用に耐えない速度になるわけですし、我慢するとしてもその間PCは動かしっぱなしですから。)。形こそノンリニア編集であっても、ビデオテープでの編集の数倍もの時間が掛かってしまうのでは、よほど暇でないとやってられません。問題の書き出し処理もビデオボードのハードに任せられるならまだ速くなるのかも知れませんが、掲示板の投稿などを眺める限り、これで当たり前なのが現状に思えます。それに対して今回のようにPCとは独立したHDDレコーダを選択する場合は、不要部分の削除や連結ならハードウェアで実行されるため、あっという間です。 ※変換時間は、もちろんCPUの能力とHDDの速度に依存しますし、上記はInspiron 2100というノートPCでの場合ですが、それでも仮にCPUがPentium 4やAthlonのクロック1GHz台で、HDDがデスクトップ用の高速版で、且つメモリも多量に積んだとしても変換時間が3倍以上変わるとは思えません。
映像編集ソフトを利用して、画質は多少落ちるものの圧縮率が高いといわれるMPEG4系(Windows Media Video形式;WMVや、DivX、Xvidなど)且つ700kbps程度を採用して再圧縮すればファイルサイズを3〜4割程度に縮小できますし、ロクラクにて1Mbpsで直接録画したMPEG2よりは綺麗に思えます(録画時点でMPEG2 1Mbpsだとブロックノイズが酷くて見るに耐えない。動きの少ない映像ならWMVで350kbps程度のビットレートで再圧縮しても耐えられる)。けれど、それでもCD-RあるいはMOの1枚につき2時間程度しか記録できず、ビデオテープと比べるとコストが掛かる気がします(画質もイマイチ)。画質を求めて4Mbpsや9Mbpsにすると、もう記録型DVDしか選択肢がなくなりますが、それだと更にコストアップです。コストだけでなく、CD-Rや記録型DVDに記録する場合、その記録時間も馬鹿にならず、とてもじゃないですが、VHSビデオを追放できる状況とは言い難いです。 TVや雑誌では、いかにも誰でも手軽にデスクトップビデオ編集ができるかのようなPCの宣伝がされていますけれど、上記のようにとても「手軽」とはいえないのが実情です。それは、例えば「DVD-R完全マスター」(NIKKEI WinPC 2001.7)や「Technical Test Labs Vol.147 ビデオデッキPC 6機種の再生/録画/編集機能を比較する」(DOS/V magazine 2001-6.15)などを読んでも分かります。 結局、記録時間の短い映像クリップや、画質を問わず直ぐアクセスできる利点を取りたいものは1Mbps程度のMPEG2か0.7Mbps前後のMPEG4系ファイル、そうでないものはVHSテープに蓄えるというのが、現段階での実用レベルではないかと思います。DVDも興味はあるものの、消費者を無視した規格の乱立が収束していないために買う気になりません。Blu-rayという新たな規格で本当に収束するのかどうか、期待はするもののまだ購入を決断できる状況にはありませんし、早く収束して、価格が下がってもらわないと、デジタルでの映像保存は、マニアのお遊びレベルのままでしょう。
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従来のマルチビット方式と1ビット方式の比較説明は、ものすごく歪曲しているというか、著しい誤解を招く表現に思えます。CDが登場したばかりの頃に、デジタルオーディオは音がブツギレで出てくるからまともじゃないというようなデジタル批判派が居ましたがそれを彷彿とするような説明がされています。従来からオーディオの世界はとんでもないと思えるような議論も飛び交っていましたけど、オーディオという分野が寂れてしまった時点で、余計に無批判になりつつあるのでしょうか。 [2008-08-11 追加] オーディオのとんでもない状況の一例:(私自身は音の違いを調べていませんが)スイスの高級オーディオメーカー、ゴールドムンドのDVDプレイヤー(約140万円)の中身は、日本のパイオニアの廉価版DVDプレイヤー(約1万3千円)の基盤&メカで作られていると言う事実(ゴールドムンドのサイトで自ら部品型名まで紹介しています)。つまりボディとブランドだけが約140万円の違いを生んでいることになりますが…「オーディオ評論家」は、音が違うと評論するわけです。
[2008-09-07 追加] スピーカーケーブルとして、「Monster 1000」ケーブルと、針金ハンガーを交換して「オーディオマニア」に聞き比べさせたところ、「テスト5回終了後まで誰もMonster 1000ケーブルがどっちで針金ハンガーがどっちか聞き分けできなかった」そうです。
サンプル数が多い(=サンプリング周波数が高い)といっても、それは1ビットだからそうせざるを得ないだけの事であり、それぞれのサンプル点において16ビット精度を持っているわけではないのですから、まるでそれぞれのサンプル点でアナログ情報値を持っているかのように見えてしまう(読めてしまう)、あの図とあの説明はおかしいのです。 細かい話は、あまりにも専門的な話になるのでかなり端折りますが、1ビットデジタル即ち、ΔΣ(デルタシグマ)方式(ΣΔと記す場合もある)またはビットストリーム方式と称する技術はかなり昔からあります。リニアリティを高めようとすると高価になりがち且つ、原理的にゼロクロス歪の存在するマルチビットに対して、1ビット方式は安価にリニアリティが得られ、ゼロクロス歪みも発生しないという利点があります。
けれど物事は利点ばかりなどというものは無くて、逆にマルチビットが有利な点もあります。例えば1ビット方式では、理論上約3GHzのスイッチングが必要[*1]ですが、そんなに高速なDACを実現するのは現状では無理(PentiumやAthlonがやっとGHzオーダーになったのは記憶に新しいところです)なので、もっと低い周波数でスイッチングするしかありません。当然ながら誤差(量子化誤差:当然ノイズとなる)が発生してしまいますからその誤差を補うためと、原理上発生する壮絶な高調波ノイズを抑制するために、ノイズシェーピングとオーバーサンプリングが欠かせません。 [*1] 16ビット精度(= 216 -1 = 65535段階)で44.1kHzサンプルするマルチビットを1ビット精度(= 21 -1 = 1段階)で表現するためにはビット方向の情報を時間方向に換算せざるを得ないので、1秒間に必要なDAC動作回数(つまり周波数)は、 ノイズシェイピングはノイズ分布を変える技術(低域側のノイズを高域側へ追いやるノイズ整形技術)であり、低域のダイナミックレンジの改善には寄与しますが、高域は逆に悪化させてしまいます。それだけでは高域が使い物にならないので、事前に高い周波数でのオーバーサンプリングを行ないます。(見かけのサンプリング周波数を高める)。それらの結果として高域側のノイズが上昇する、ちょっと特殊なノイズ分布になります。 [2010-11-02 補足] 以下の記事で幾つか示されている周波数特性を見ると、DSDで96kHzまで記録されていると言われていても20kHz以上は本体の音と言うよりもノイズシェイピングで追いやられた雑音としか思えませんが、意味があるの?
それに対して、よく作ったマルチビットはノイズレベルが可聴域で平坦かつ低いレベルに抑えられます(CDプレーヤーでの、1ビット, マルチビットのノイズ比較例)。 [2003-01-15 追加] stereophileのWebサイトにSM-SX100をレビューした記事 (1/9)〜(9/9)があり、歪み率がFig.8に、ノイズ特性がFig.10に示されています。Fig.10は、先に示した数社のCDプレーヤーの図(1ビット, マルチビットのノイズ比較例)と同様に1kHz, -90dBの信号を再生した場合の特性ですが、高域ノイズが1kHzの信号よりも大きく発生していることが見て取れます。 また、1ビット方式のサンプリング周波数は数MHzオーダーであり、マルチビットよりも64〜128倍程度に高速であるため、より正確な音であるという趣旨の宣伝文句がしばしば見受けられます。でもそれは、可聴帯域での高域ノイズをマルチビット並(それでも、ノイズレベルはまだ高め?)にするには必要不可欠なためにそうしているに過ぎず、論理のすり替えのような気がします。 1ビット方式のCDプレーヤーが登場してから軽く10年は経っているにも関わらず、現在のCDプレーヤーのDACには今でも1ビット方式(一口に1ビット方式といっても更に細かい方式に分かれます)と、マルチビット方式とが存在しています。「1ビット方式こそベスト」であるならば、マルチビット方式は当の昔に淘汰されているハズですが、そうなっていない現実が何よりも全てを物語っています。 録音現場での編集作業においても、マルチビット型なら数学的演算による処理が容易であるのに対して、1ビット型は一旦マルチビットに変換しないと原理的にできない(音量調節くらいはできるとしても)という点で、マルチビット型に利があるようです。 この1ビットアンプはA級、B級、AB級などの増幅方式の分類で言うならD級アンプに相当し、昔なら拡声器などにしか使われない方式だったハズです。技術が進みスイッチング周波数が飛躍的に高められたことで純粋オーディオの世界でも使えるレベルになった、それを世界初で開発したというのは凄い事だと思います。だから、こんなに性能の良いアンプができましたと紹介したい気持ちは分かりますが、表現の仕方はちょっと…と思ってしまいます。 なお、シャープ技報の技術解説『1ビットオーディオ』に関しては、特に異論はありません。TI、Cirrusなどの半導体メーカーも参入しているようですし、重厚長大になりがちな従来アンプに比べてコンパクトにできる点、原理的に省エネである点などの利点により、これから増えてくる方式だとは思います。 (ちなみにアンプのA級、B級…などは品質の善し悪しを示すのではなく、単なる区分名称に過ぎません。誤解なきよう) 加銅鉄平氏のサイトによればデンマークのタクトオーディオ社もデジタルアンプというのを出している様子。こちらはPWM方式のようです。「スイッチングアンプ」というコラムではシャープの1ビットとタクトオーディオに触れてあります。 その他:リニアPCMとビットストリーム方式を比較した論文 “Bitstream versus PCM debate for high-density compact disc” by Prof. M.O.J. Hawksford, University of Essex, Centre for Audio Research and Engineering. PCMからPWMへ直接変換するアンプ(タクトオーディオのアンプでも採用されている方式)に関するTexas Instrumentsの“Equibit(R) Power Processor”に関するPDF文書、Digital Audio Power Amplifiersおよび、関連製品の発表記事「日本TI、ホームシアター向けデジタル・アンプICの新製品を発表」。 [2003-07-31 追加] ところで、SharpのポータブルMDプレーヤーでは、高音質化にこだわって4極プラグのヘッドホンを採用、という宣伝がされていますが、虚実半々の印象を受けます。というのも、録再ポータブルMD初「モバイル1ビットデジタルアンプ」を搭載、で説明されている通り、同相ノイズを減らすためにフルブリッジ方式を採用しているので、左右それぞれの出力のマイナス側を繋いではいけないのです。だから必然的に4極にしなくてはならなくなっただけであり、一般的な3極端子が使えない(だから付属ヘッドホンが気に入らなくても別メーカー品を使えない)不利を隠すための詭弁じゃないのかな? それはともかく、必然的に4極にせざるを得なかったニュアンスで説明していないせいで、Webの掲示板を見ていると、どのポータブル・プレーヤーでも4極プラグにすれば音がさらに良くなると思い込む人まで出る始末。3極プラグでいいタイプの製品を4極プラグに改造しても、気のせい程度にしか音は良くならないんじゃないの?と思うのだけど…。 [2003-05-31 追加] これまで知らなかったのですが、ΔΣ方式というのは、もしかしたら論文『高能率符号化の動向*』 (PDF文書; 日本音響学会誌47巻12号 (1991))で述べられている、適応型ΔM(適応型差分DPCMの符号化を1ビットにしたもの)あるいは、その派生方式でしょうか? ブロック図は似た印象を受けます(後述の[*2]によれば、ΔΣ方式は、積分器を「回路が簡単なデルタ(Δ)変調」で、「予め入力信号を積分」するための積分器を「デルタ変調器のフィードバックパスに存在する積分器と一緒にして差分器直後のフォワードパス内に挿入」した方式と示されている)。 この論文を斜め読みすると、触れられている適応型ΔMなどの符号化は、MD(MiniDisc)のATRACなどとは目指す方向が違っているにせよ、「人間の聴覚特性や、楽音のパワースペクトルが高周波で低下する特性を利用して(冗長な部分を排除することによる)高能率符号化を目指した方式」の一種として開発されている点では共通しています。この論文の著者、山崎芳男氏(早稲田大学理工学研究所)の名前は、シャープの1ビットアンプのページにも記載があり、「高速標本化1ビット量子化で信号の情報量と人間の聴覚特性に見合った符号化方式が可能なのではないかと様々な検討を加えてきた」と記されていますが、上記論文でも似た主張が展開されています。(これと比較すれば、現行のCDで使用されているリニアPCMは常に一定の枠を持った符号化であり、冗長であるといえる)。ΔΣが適応型ΔMと同じか派生かは分かりませんが、それほど違った方式でもなさそうです。(追加:積分器を追加したΔMの認識で正しい様子) 数MHzの1ビット方式を支持するメーカーや技術説明サイトでは、パルス応答性が良いことを示す図がしばしば示されています(矩形波やパルスがこんなに正しく再現されるといったような図)。確かにサンプリング周波数が高いためか、44kHzや48kHzの16〜20ビットPCMと比べて優れているでしょう。でも、それだけなんですかね? ノイズをマスキングで「ごまかしている」といった部分に触れたがらない(あるいは聴覚特性上問題ないなどの説明でさらりと済ませてしまう)のは何故なんでしょう。それに、重要な高周波域が再生できると主張しながら、ノイズシェイピングによってその周波数帯域に壮絶なノイズを発生させているのは自己矛盾に思えます。重要ならその領域のノイズを増やすべきではないはずです。 ※JPEGやMPEGも人間の視覚特性を利用して圧縮しており、それがあるから今のように画像を効率よく扱えるようになったことを考えれば、「圧縮」もしくは「効率化」の意義はわかるのですが、なんか釈然としません。 [*2] なお、郵政研究所月報 2001.7の巻頭言「技術の生みの親・育ての親」(早稲田大学理工学部教授 安田 靖彦)によると、ΔΣ方式というのは安田氏の命名だそうです。 ついでにΔΣに関して触れた書籍など…
その他、デジタルオーディオついでに見かけた記事、『高分解能 デジタル・オーディオ技術を総ざらい』 (by ブライアン・ディパート, EDN Japan 2003年4月 cover story) その他のデジタルオーディオや1bitΔΣ関連記事など、(幾つかリンク先消滅)
以下は1bit DAとは直接関係ないものの、可聴周波数より高い音が必要であるとする議論(Pioneer社のレガートリンク、ATR感性脳機能研究室長の大橋力教授(=芸能山城組の山城祥二氏)の主張など)に関する研究例としてリストアップしておきます。この研究報告時点では、可聴周波数外の音が直接違いとして感じられるというよりも、可聴周波数に変化が生じてしまうことが違いとして聞こえてしまうのではないか、とする結論となっています(電子技術総合研究所のページは、元ページが消滅しているので、Webarchiveサイトへのリンクです)。NHK放送技術研究所のページでも20kHz以上の音のあるなしの識別は出来ないという結論となっています。
どうオカシイかというと、全ての遅延書き込みをしたくないと考えた場合、当然ながら(1)リムーバブルディスクタブ内にある、「すべてのリムーバブルディスクで遅延書き込みを行なう」のチェックを外し、(2)更にトラブルシューティングタブ内にある「すべてのドライブに遅延書き込みを行なわない」にチェックをつける作業が必要になります。そこでやってみるとチェックの有無は希望する通りにできるのですが、設定し終わるとそれをシステムに反映させるために再起動が要求され、いざ再起動してみると…必ずどちらかが遅延書き込みするようなチェック状態になるのです。 つまり、再起動後にありえる状態は、(a)すべてのリムーバブルディスクに遅延書き込みをする設定且つ(HDDの)すべてのドライブに遅延書き込みをしない設定か、(b)すべてのリムーバブルディスクに遅延書き込みをしない設定且つ(HDDの)すべてのドライブに遅延書き込みをする設定、の二者択一でしかないのです。なぜ? 遅延書き込みをとにかく止めたいと思っても、その設定を許してくれないのはなぜなのか、全くもって理解に苦しみます。これはもしかしたらバグ?。 確か雑誌かWebニュースで見かけた記事によれば、これまではリムーバブルディスクに遅延書き込みがデフォルトで有効だったのを、利用者によるトラブルが多いとの現状を踏まえてデフォルトでは遅延書き込みしない設定にするとか見かけており、それはそれで歓迎すべき話ですが、だからといってこれまでの版ではリムーバブルディスクとHDDの両方で遅延書き込みしない設定にできないというようには読めません。そもそも設定が2箇所にあり、それぞれの意味が違うのだからら、独立に設定できていい筈なんですけど。それとも「すべてのドライブに遅延書き込みを行なわない」にチェックがあれば、リムーバブルディスク側の設定よりも常に優先されるのでしょうか。
転写の色も通常の転写欄とは違った色になっていますし、転写先も一見して読めないようにダミーの数字が書き込まれていたりします。紫外線か何かで読み取るようになっているのでしょうか。 ここでは読み取り方法に関して追求するつもりはないのですが、気になるのはセキュリティ。暗証番号を実際に記入する用紙が読まれてしまうのはそれを専門に処理する担当者が読み取れないと困るのでしょうから、そのまま読めてしまうのは仕方がないとしても、それ以降の頁は、また別の担当者(場合によっては顧客情報に直接アクセスせず単なるデータとして処理するだけのコンピュータ会社の人?)にも転送されるのだと思われ、その際にむやみに読まれないように、隠蔽処理がされているのだと思います。 多分、これは人ではなく機械に読み取らせるのだと思われ、先にふれたように紫外線など「特殊」な方法でのみ読み取れるようにしているつもりなのでしょうけど、実のところ極めて簡単に読み取れてしまいます。一般常識がある人ならほとんど誰でも(恐らく小学生でも)読めるのではないかと思うのです。だから、私はこれを見るたびに、少なくとも誰でも思いつく方法では読み取られないように、ある方法で隠蔽していますが、なぜこんな「隠蔽」方法が採用されているのか、常々非常に疑問を感じています。 過去に数回書いた[2001-07-15] 妙なシールの普及などと同じく、ちょっと考察が足りないように思えるのですが、どうなんでしょう? [Index/目次] | [Prev/昔の落書き] | Page 11 | [Next/新しい落書き] |