解像度と階調数(ここでは色数)による画質比較 (1/2)
以下の4つの画像は、400dpi & 24bit(1677万色) でスキャンされた画像を元に、フォトレタッチソフトウェア(PhotoStyler SE)で作成しました。 4bit画像の生成は、PhotoStylerだけではあまり美しいディザにならないのでPadieを併用しました。
解像度 (dpi) | 横サイズ (dots) | 縦サイズ (dots) | 色数 | 元画像に対する 大きさ・処理 | 画像形式 |
150 | 120 | 60 | 24 bit (1677万色) | 3/8 | JPEG |
200 | 160 | 80 | 4 bit (16色) | 1/2 & 誤差拡散 | GIF |
300 | 240 | 120 | 8 bit (256色) | 3/4 & 誤差拡散 | GIF |
400 | 320 | 160 | 4 bit (16色) | 1/1 & 誤差拡散 | GIF |
この比較例では、24bit側はJPEGである点、8bit,4bit側は誤差拡散の手法差がある点のそれぞれに不公平な点があるのでこの画像だけで厳密な比較は論じられませんが、大まかな傾向は分かると思います。なおJPEG画像は可能な限り圧縮しない設定 (PhotoStyler SEでの圧縮率設定1〜100の1に設定)で画像劣化を抑えてあります。 例えば 150dpi 24bit と 200dpi 4bit では、どちらが奇麗に見えるでしょう? これは例えば、昇華型プリンタ(150dpi 24bit)と写真画質を謳う前のインクジェットプリンタ(200dpi 4bit)に相当します。 また程々の解像度と階調性を備えた300dpi 8bitの画像はそれらに対してどう見えるでしょうか?(これは現在のフォトインクやマルチドロップを駆使したインクジェットプリンタの狙う領域です) あるいは200dpi 4bitに対して解像度だけを改善させた400dpi 4bitはどうでしょうか?
このページ(1/2)では比較的変化の緩やかな画像を示しており、色数の大きさが画質に大きく貢献しているのを見て取れると思います。次のページ(2/2)では複雑な画像を示しますが、その傾向の変化に着目して下さい。
注意事項: 300dpi や 150dpi(のドット指定)サイズでは、WWWブラウザによる表示上の圧縮の影響で、それぞれ400dpi、200 〜 400dpi の画像のディザが本来より荒れて汚く見えると思いますので、実際に比較する場合は縮小の影響の無い400dpi、あるいは300dpiドットサイズの画像で、横幅が 0.8インチ=約2センチになるように遠目に見たりして比較した方が良いでしょう。なぜなら、ディスプレイの表示能力は72〜100dpi程度であり、実サイズ(横 0.8インチ)表示をした場合、それ以上の解像度の画像は正しく表示できないからです。 [*]印のものは評価に適しません。それより大きな表示側で評価してください。
簡易的に比較するならば、中央にある「300dpi画像のサイズ」で比較するとよいでしょう。
画像比較
元の画像 (400dpi画像サイズ表示) |
400dpi 24bit
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400dpi画像のサイズ(320×160 dots)で表示 |
150dpi 24bit
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200dpi 4bit
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300dpi 8bit
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400dpi 4bit
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元の画像 (300dpi画像サイズ表示) |
400dpi 24bit
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300dpi画像のサイズ(240×120 dots)で表示 |
150dpi 24bit
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200dpi 4bit
|
300dpi 8bit
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400dpi 4bit [*]
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元の画像 (150dpi画像サイズ表示) |
150dpi画像のサイズ(120×60 dots)で表示 |
400dpi 24bit
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150dpi 24bit
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200dpi 4bit [*]
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300dpi 8bit [*]
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400dpi 4bit [*]
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